図鑑から飛び出してきた日。ポルくんが沖縄の海で本物のウミウシに会えた話

旅行

うちには、ウミウシがいます。

といっても、本物じゃないです。

ぬいぐるみ。

しかも、こんな感じ。

手のひらサイズ。

うちにはウミウシのぬいぐるみが3種類いて、息子のポルくんと図鑑を見たり、絵を描いたり、前からウミウシには結構馴染みがありました。

でも、本物は見たことがない。

何度も沖縄の海に行っているのに、一度も見つけたことがない。

水族館でも見た記憶がなくて、「ウミウシを展示してる水族館、どこかにないのかな?」なんて探そうと思っていたくらい。

なのに私はなぜか、

ウミウシ=手のひらサイズ

だと思っていました。

図鑑も見てるのにね。

なぜ。笑

色も、図鑑でよく見る青っぽいイメージが強かった。

家にはピンク色のウミウシのぬいぐるみもいたけど、

「これは可愛くするためにピンクにしたんだろう」

くらいに思ってました。

ちゃんといるんだね。

ピンクのウミウシ。

しかも……

めちゃくちゃ小さいのが。

ポルくんは、本物を見る前からウミウシを描いていた

ポルくんは生き物が大好き。

図鑑で気になったものがあると、絵を描いたりもします。

以前描いていたウミウシがこちら。

この時はまだ、本物のウミウシを見たことがありません。

図鑑とぬいぐるみの中にいる生き物。

いつか本物を見てみたいなぁと思っていました。

瀬底島の海で、ついに発見

今回泊まったのは沖縄本島の瀬底島。

瀬底のビーチは、干潮の時間に行くとかなり浅くなります。

この日はポルくんとシュノーケリングしながら、珊瑚や岩のところをじーーーっと見ていました。

魚を追いかけるというより、

「なんかいないかなー」

って、小さいものを探す感じ。

すると。

なんかいる。

ピンク色。

ちっちゃい。

……

え?

ウミウシじゃない???

いたーーーー!!!

すぐポルくんを呼びました。

「ポルくん!!ウミウシいた!!!」

やってきたポルくん。

本物を見て第一声。

「ママ〜!すごい!ちーさっ!!よく見つけたね!」

ほんとそれ。

私も思った。

よく見つけたね、私。笑

だって、1.5cmくらいしかない。

私、手のひらサイズを探してたんですけど。

全然違うじゃん。

そしてピンク。

「あれ??これ、うちにいるやつじゃん!」

ぬいぐるみ、想像でピンクにされてたんじゃなかった。

本当にいるんだ。

かわいい〜〜〜!!

親子で大興奮でした。

貝殻を置いたら、登ってきた

ポルくんが持っていた貝殻を、ウミウシのそばにそっと置いてみました。

すると……

登ってきた。

かわいい。

小さい。

かわいい。

もっと近くで見たい。

……ここで私たち、やらかします。

ごめんね、ウミウシさん

もっと近くで見たくて、一度陸に上げてしまったんです。

すると、

さっきまでぷっくりしていたウミウシが、

くたっ。

え!!!

なんか溶けたみたいになった!!!

やばいやばいやばい!!

慌てて水に戻しました。

すると、また元の感じに戻って動き始めた。

よかったーーー!!

あとから調べて知ったのですが、ウミウシのような柔らかい海の生き物は、水中で体を支えられるようになっていて、水から出すと自分の体重が負担になります。

知らなかった……。

ポルくんと、

「ごめんねー、ウミウシさん。」

と謝りました。

見るだけにしておけばよかったね。

でも、これでまた親子でひとつ知識が増えました。

次に会った時は、海の中でそっと観察します。

実はこの日、朝から「あーだこーだ」していた

そして、この日の話にはもうひとつ続きがあります。

実はこの日の午前中、私たちは美ら海水族館に行っていました。

9時半からのジンベエザメのお食事タイムを見たかった。

……のですが。

朝からポルくんが、

「部屋でゲームしてたい」

「今日は行かない」

だの、

あーだこーだ。

あーだこーだ。

しているうちに出発が遅れました。

そして当然、

9時半に間に合わない。

ジンベエザメのお食事タイム、終了。

ポルくんも楽しみにしていたので、あとからちょっとしょんぼりしていました。

そして自分で、

「僕があーだこーだしたせいで見れなかった。」

って。

そうだね。

まあ、それはそう。笑

私も朝は、

「早くしてって言ったでしょーーー!!」

と思っていました。

子どもとの旅行、こういうのばっかり。

予定なんて、まぁ予定通りにはいかない。

でも、あーだこーだしたから会えたのかもしれない

その日の夕方。

海で、あのウミウシに会いました。

夜になってポルくんに聞きました。

「今日、一番よかったことは?」

すると即答。

「ウミウシ。」

美ら海水族館にも行った。

大好きな魚もたくさん見た。

海でも遊んだ。

それでも一番は、

あの1.5cmくらいの小さなウミウシでした。

そこでポルくんと話しました。

朝、あーだこーだして出発が遅れた。

ジンベエザメのお食事タイムには間に合わなかった。

でも。

もし朝から全部予定通りに進んでいたら?

美ら海水族館を出る時間も違ったかもしれない。

海に行く時間も違ったかもしれない。

あの場所をシュノーケリングする時間も違ったかもしれない。

そうしたら、あのウミウシには会えていなかったかもしれない。

「あーだこーだした時間も含めて、たまたまこの時間にウミウシに会えたんだから、奇跡だよね。」

そんな話をしました。

予定通りにいかなかった日の方が、覚えていたりする

子どもと出かけると、本当に予定通りにいかない。

特にうちは、まぁいかない。笑

出発したいのにゲームをやめられなかったり。

突然「行かない!」ってなったり。

せっかくお金を払ったのに「もう帰る!」ってなったり。

こっちだって人間なので、

「もう!!!」

ってなることは普通にあります。

でも今回みたいに、

予定からズレた先に、とんでもなく嬉しいものが待っていることもある。

ジンベエザメのお食事タイムを見逃したことは、そのうち忘れるかもしれない。

でも、

親子で岩の隙間を覗き込んで、

「いたーーー!!」

って大騒ぎしたこと。

あまりの小ささに二人でびっくりしたこと。

貝殻に登ってきて喜んだこと。

知らずに陸に上げちゃって、

「ごめんねー!!」

って慌てたこと。

そして夜、

「あーだこーだしたのも含めて、ウミウシに会えたんだから奇跡だね」

って話したこと。

これは、たぶんずっと覚えてる。

予定通りにいかない毎日を、予定以上に楽しむ。

この日の「予定以上」は、

1.5cmくらいの、小さなピンクのウミウシでした。


★今日のポルくんのひとこと

「今日一番よかったことは、ウミウシ!」

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